お手軽アイスブレークのネタ – その1(一般編)!

皆さまこんにちは。前回は、問題解決者に求められるソフトスキルの1つとして“プレゼンテーション”について書きました。

今回は問題解決者に求められる、また別のソフトスキルとして“アイスブレーク”について書いてみたいと思います。これまでとちょっと毛色が違うので、なぜ問題解決者に“アイスブレーク”?と思った方もいるかもしれません。

問題解決者は、ワークショップを始め、様々なミーティング・ディスカッションをファシリテートする必要があります。ファシリテーターとして、メンバーからよい意見を引き出すためには、“場を適度に温め”、“心理的安全性”を確保することが大事です。そのために“アイスブレーク”はお手軽な手法です。ですので、問題解決者にとって様々なアイスブレークネタを持っておくことは役に立つと考えています。

ということで、私がこれまでに使ったことのあるネタを幾つか紹介していきたいと思います。大きく“①一般ネタ”と、“②リーンシックスシグマ系のネタ”がありますが、今回は“①一般ネタ”です!

1. “Photo Language (フォトランゲージ)”

ワークショップや、トレーニング等、通常より長めのミーティングをする場合、冒頭で自己紹介をすることが多いのではないかと思います。自己紹介も立派な“アイスブレーク”なのですが、放っておくと①名前、②所属部署、③一言、みたいな感じで、淡々を進んでしまいがちだと思います。そんな時に一捻り加えられるのが、このフォトランゲージです。

どんなものかというと、このようなスライドを1枚用意します(写真はあくまで例で、何でもよいと思います)。

”フォトランゲージ”の例
図1. ”フォトランゲージ”の例

で、スライド右上の色のついた円の中から1つ選んでもらい、更にスライド中の写真の中から、“その人自身、もしくはその人の今の心境を最もよく表す”1枚を選んでもらって、その選んだ写真の上に、選んだ円を移動してもらいます。で、自己紹介時に、なぜその円と写真を選んだのかを話してもらいます。

これだけですが、お決まりの自己紹介では出てこない、ちょっとしたエピソードが聞けて、程よく場が和んだりすることもあります。何と言ってもお手軽なのがいいですね。

このフォトランゲージは、元々はアイスブレーク用ということではなく、想像力を育むための教材なのだそうです。興味がある方はこちらをどうぞ。

2. “ピンポンゲーム“

これは文字通り、ピンポン玉を使うゲームです。まずミーティングの参加者を複数のチームに分けます。各チームで“リーダー”を1人、その他のメンバーには番号を振ります(1~n)。

ゲームのルールは、“ピンポン玉を、リーダーからスタートして、全メンバーの手のひらに順番(1~n)に触れて、最後にリーダーに戻す”速さを競う、というものです。

第1ラウンドはオーソドックスに、リーダーを先頭に、1~nの順番にメンバーが一列に並んで、ピンポン玉を順番に手渡し、その間にリーダーは最後尾に移動して最後にピンポン玉を受け取るようにするとよいと思います。

その後、改善タイムに入りますが、改善後は“ルールを守っている限り”、どんなやり方でもよいです。改善後、第2ラウンドを競い合います。

このゲームは、オンラインでは不可で、Face to Faceのミーティング向けです。また人数もある程度多い方が楽しいと思います(10人以上、程度)。ただ、実際に体を動かすので、“場の温め効果”はMAXです!

3. “マシュマロチャレンジ”

これは結構有名なネタですね(笑)。“日本マシュマロチャレンジ協会”なるものがあるくらいです。

(上記リンク内に詳しい説明がありますが)ゲームのルールは、“18分間の間に、パスタとマシュマロでタワーを作り(パスタの塔の上にマシュマロを載せる)、最も高いタワーを作ったチームが勝ち”というものです。

使える材料は決まっていて、①乾燥パスタ20本、②マスキングテープ90cm、③ひも90cm、④マシュマロ1つ、⑤はさみ1つ、⑥メジャー1つ(測定用)、だけです。これが1チーム分で、チーム数分の用意が必要です。ちょっと事前の仕込みが大変です。

これらの材料をどう使ってもいいのですが、制約条件として“テープで足場を固定せず、自立しなければいけない”ということと、“測定時間中、立ち続けなくてはいけない”ということがあります。

若干仕込みが大変ですが、チームで結構ディスカッションが必要なので、チームビルディングにも最適です。ですので、ワークショップ等で長時間議論する時に、このマシュマロチャレンジはちょうど良いのではないかと思います。

ちなみに世界記録は99cmなのだそうです。こんな記録も共有してゲームすると、より盛り上がると思います(笑)。

4. “ペーパータワー”

本日のラストは”ペーパータワー”!これも“タワー”ネタで、マシュマロチャレンジに似ているのですが、仕込みがずっと楽です。

事前の仕込みは、A4用紙20枚/チームで、チーム数分ご用意ください。これだけです。

ゲームのルールは、こんな感じです。

①作戦タイム(2分):1枚だけ、手元の紙に触れてもOK

②実行タイム(5分):できるだけ高いタワーを作る

③計測タイム:全員で10秒数えた後、計測

④一番高いタワーを作ったチームの勝利!

このゲームの世界記録は210cmとか233cmとか、色々言われています(笑)。その位のレベル感なのでしょうね。

今回ご紹介したゲームは、1つ目の“フォトランゲージ“以外は、Face to Face向けでしたね。次回ご紹介する”アイスブレーク(リーンシックスシグマ編)“では、Online対応のゲームもよりたくさんご紹介します。

今回はこのくらいにさせていただき、また次回以降、続けていきたいと思います。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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