皆さまこんにちは。前回は問題解決手法の1つとしての”リーンシックスシグマ”の概要について書きました。
この”リーンシックスシグマ”を実際に導入して推進するには、いくつかの役割が定義されています。この役割はいくつかの段階に分けられ、各々“ブラックベルト(黒帯)”だの“グリーンベルト(緑帯)”等と呼ばれています。これらの“〇〇ベルト”という呼称を聞いたことがある方は結構いるかもしれません。Profileにも書いていますが、実は私も“マスターブラックベルト”という役割を担った経験があります。
今回はその“〇〇ベルト”とは何なのか?について書きます。
“リーンシックスシグマ”を推進する役割
この“〇〇ベルト”は、唯一絶対の定義がある訳ではなく、リーンシックスシグマを導入している企業ごとに定義されています。大体の定義はこんな感じ。
よくあるパターンは、まず社員にリーンシックスシグマの初級研修を受けさせてホワイトベルトとして認定⇒プロジェクトに参加して一定の試験を通過してイエローベルト⇒以降、グリーン、ブラックと上がっていく流れになります。
資格試験としての“〇〇ベルト”
“一定の試験を通過して”と書きましたが、これらの“〇〇ベルト”は資格試験として実施されてもいます。ただ弁護士や公認会計士等の国家試験のように唯一絶対の試験がある訳ではなく、それこそ無数に試験があるので、どれを受けたらいいか迷ってしまいますね。
大まかには“企業内試験”と“企業外試験(オープンな試験)”に分かれます。
企業内試験はリーンシックスシグマを導入している企業ごとに独自に運営されている試験で、当然ながらその企業の社員でないと受けることができません。ではその資格はその企業内でないと有効ではないのか?というとそうでもなく、意外と“〇〇社で〇〇ベルトをやっていました”というのは転職の時などでもプラスに働いたりします。外資系企業の場合ですと、募集の際にJD(ジョブディスクリプション)が提示されるのが一般的ですが、その中に“〇〇ベルト”と明記されていたりもします。なので、もし皆さんの企業でリーンシックスシグマを導入済で、試験制度がある場合には、チャレンジしてみるのもプラスになるかもしれませんね。
企業外試験は本当に色々ありますが、一般的に有名なのはこの2つでしょうか。
1. ASQ (American Society for Quality): https://asq.org/
アメリカ品質協会というところが実施している試験。受験の際に、シックスシグマプロジェクトの経験を問われます。また“オープンブック形式”なので、試験中に参考書等を閲覧可能です。
2. IASSC (The International Association for Six Sigma Certification) : https://iassc.org/
こちらの特徴は、プロジェクト経験は問われず、また“クローズブック形式”であることです。なので、試験に参考書等の持ち込みは不可です。
これらの特徴から、ASQは実務経験を重んじ、IASSCは知識量を重んじている、ということが言えるかと思います。どちらも良し悪しはあるかと思いますが。
いずれも英語での試験になりますので、英語にそこそこ自信があって興味ある方は、上記リンク先をチェックしてみてください。
今回はこのくらいにさせていただき、また次回以降、続けていきたいと思います。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。