皆さまこんにちは。前回は“to-be(あるべき姿構想)”の終盤、問題解決策の実行に“魂を込める”手段として、月次管理(30/60/90日レビュー)、日次管理(Daily standup)について書きました。前回までで“to-be(あるべき姿構想)”まで完了です。
ただ問題解決はこれだけではうまくいきません。今回からは、問題解決者の皆さまを支える様々なソフトスキルに入っていきます。で、今回は“チェンジマネジメント”について書いてみたいと思います。
1. チェンジマネジメント(チェンマネ)とは?
問題解決は“実行が大事”であり、実際に“実行するのは現場メンバー”の場合が多いので、現場メンバーの“巻き込みが大事”ということを、これまでに当ブログで書いてきました。チェンジマネジメントは、そのために必要になります。コンサル会社の方ですと、“チェンマネも提案しないと”、“チェンマネやらないと”という感じで略されていると思います(笑)。ただ、何となくメインでない、日陰な存在ではないでしょうか?(笑)
一般事業会社の方は、あまり馴染みがないかもしれませんので(”キャップ”と聞くと反応する方はいらっしゃるかもしれませんが、笑)、一応定義を載せておきます。ググるとたくさん出てくるので、1つだけリンクを貼らせていただきます(日本チェンジマネジメント協会様記事)。他のリンクも定義としては大体同じで、「変革による混乱・抵抗を少なくして、変革をうまく推進し、成果が出るようにする手法」という感じですね。文章にするとサラッとしていますが、とても大事なことなのです!
チェンジマネジメントの代表的なアプローチが幾つかありますので、こちらにまとめて紹介していきます。
a) ジョン・コッターの変革8段階プロセス
ハーバードビジネススクール名誉教授のジョン・コッターが、数多くの変革失敗事例を基にまとめたプロセスです。具体的な内容はこちらをご覧ください(グロービス様記事)。
b) チェンジ・アクセラレーション・プロセス(CAP)
ジャック・ウェルチ時代のゼネラル・エレクトリック社で、様々なベストプラクティス調査を基に開発された変革促進手法です。略してCAP(キャップ)と呼ばれます。具体的な内容はこちらをご覧ください(SIXSIGMA INSTITUTE様記事 ※英語です)。
c) ADKAR(アドカー)
米Prosci(プロサイ)社が開発した組織変革モデルです。具体的な内容はこちらをご覧ください(オージス総研様記事)。
2. “変革8段階プロセス”、“チェンジ・アクセラレーション・プロセス”、“ADKAR”のまとめ
上記の3つのアプローチを眺めてみると、共通している部分も多いと思います。こちらの図にまとめてみました。
関連がありそうなタスク同士を線で結んでいます。順番が違っていたり、タスクの括り方が違ったりしていますが、各アプローチとも概ね同じような内容をカバーしていると思います。ここまでで、チェンジマネジメント(チェンマネ)でやらないといけないことが、ある程度見えてきたのではないでしょうか。
次回は、これまで書いてきた一般的な問題解決(as-is ~ to-be)およびリーンシックスシグマの進め方とマッピングして、チェンマネとして追加する必要があるタスクをもう少し具体的に書いてみたいと思います。
今回はこのくらいにさせていただき、また次回以降、続けていきたいと思います。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。