皆さまこんにちは。前回は”as-is(現状分析)”の進め方について、“漏れなく、ダブりなく(MECE)”が大事ということを書きました。今回はMECEの考え方に基づいた“ファクト(事実)収集”について書いていきたいと思います。
“as-is”を進めるためには、まず現在の状況を知るためのファクトの収集が必要です。このファクトは、ただ手当たり次第に集めるのではなく、MECEなフレームワークをまず設定して、それに沿って集めていきます。私が重宝しているのは、前回もご紹介した”3C (Customer / Competitor / Company)“です。この3Cのフレームワークに従うと、外部調査(顧客調査 / 競合調査)と内部調査(自社調査)が必要になります。
外部調査はまず“二次調査”、できれば“一次調査”までやりたい
ここでまた新しいキーワードが出てきたので簡単に説明します。

このようにスピーディで低コストなので、まずは二次調査から始めるのがよいでしょう。昔は国会図書館、MDB(マーケティング・データ・バンク)等に出向いて色々探したりしましたが(今ももちろんありますが)、最近はネット情報も多いので、まずはネットからでしょう。ネット検索の基本は皆さまご存じの通り、“ググる”ことですね。
“サイト内検索(”キーワード“ site: URL)”、知ってますか?
ググるとたくさんのサイトが出てきますよね。これらを上から順番に読み込んでいく、ということを多くの方がされていると思います。基本はそうなのですが、ここでTipsを1つ。皆さま“サイト内検索”はご存じでしょうか?ググった際に、たまたま関連情報が多そうなサイトが見つかった場合、そのサイトをさらに深く掘ってみたい場合に使えます。
使い方は、Googleの検索窓に、いつも通りキーワードを入れて、その後に”site:”といれてその後に、その深く掘りたいサイトのURLを入力します。そうするとそのサイトの中だけを、当該キーワードで検索してくれるので、通常の“ググり”では出てこないようなページが見つかったりします。簡単なので、ぜひ試してみてください。
“B to C”と”B to B”
さて二次調査で必要な情報が集まればOKですが、そうでない場合、時間とコストが許すのであれば、できれば一次調査したいですね。一次調査のやり方は、皆さまの会社のビジネスモデルが”B to C”なのか、”B to B“なのかによって変わってくる場合が多いと思います。
B to Cの場合:リサーチパネル(調査依頼に協力してくれる、あらかじめ登録された消費者群)を持っている調査会社との連携がメイン。自分の足で“突撃街頭インタビュー”等も手段としてはありますが(時に“足で稼ぐ”のは大事でもありますが)、多くの場合、費用対効果はあまり良くないと思います。
B to Bの場合:この場合、顧客が特定できている(場合が多い)と思いますので、自社セールスやマーケティング部門と連携して、対象顧客に調査依頼
内部調査はインタビューが基本
ここまで3Cの外部調査(顧客調査 / 競合調査)について書いてきましたが、残りは内部調査(自社調査)です。
内部調査は、必要な情報を持っている(と思われる)人へのインタビュー調査が基本となります。インタビュー調査については、また改めて書いてみたいと思います(⇒書きました)。また特に業務改革・改善の場合は、インタビューだけではなく、自分の目で“観察”することも大事になってきます。この辺りも、改めて書く予定です(⇒書きました)。
今回はこのくらいにさせていただき、また次回以降、続けていきたいと思います。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。